診療の紹介
信州大学医学部内科学第一教室、呼吸器・感染症・アレルギー内科のホームページにようこそ。私たちの教室・診療科を紹介させていただきます。
内科学第一教室
信州大学医学部内科学第一教室は、呼吸器・感染症・アレルギーの疾患を専門に診療・研究・教育を行っています。我々が扱う主な疾患は、COPD(慢性閉塞性肺疾患)などの気道系の疾患、肺炎などの呼吸器感染症、気管支喘息などの呼吸器アレルギー性疾患、全身性疾患に併発する肺疾患、間質性肺疾患、肺高血圧症などの肺循環障害、睡眠時無呼吸症候群などの呼吸調整障害、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、肺がんを中心とした胸部の悪性腫瘍などです。さらに信州大学の立地条件に関係する特色として、高山病・高地肺水腫という病気があります。
信州大学医学部附属病院 呼吸器・感染症・アレルギー内科
信州大学医学部附属病院では、長年「呼吸器・感染症内科」を標榜し、一般内科の診療に加えて、呼吸器や感染症の診療・臨床研究、医学生や研修医の教育を担当していました。2015年4月よりアレルギー疾患に対する診療を開始し、「呼吸器・感染症・アレルギー内科」へ名称を変更し、より多くの患者さんに大学附属病院として高度先進医療を提供する体制へと移行しました。診療科名は変わりましたが、これまでと変わらず心のかよった温かい診療を心がけています。
呼吸器・感染症・アレルギー内科の入院病床は35床です。入院病棟は東6階病棟で、2007年より呼吸器外科チーム(13床)とともに「呼吸器センター」として内科・外科が一体となり診療に当たっています。カンファレンス等で放射線科医、腫瘍内科医、また多職種のスタッフと連携しながら患者さんへ最良の医療を提供しています。療養される患者さんが多く、病床は常に満床状態ですが、可能な限り入院待ち時間を短縮できるよう対応しています。また、我々の診療する疾患は、急な容態の変化が起こりうる疾患で、緊急の入院にも対応しています。
診療内容を紹介します。気管支喘息、COPD、呼吸器感染症、間質性肺疾患(特発性間質性肺炎、サルコイドーシス、塵肺症、リンパ脈管筋腫症、など)、肺高血圧症、睡眠時無呼吸症候群、胸部悪性腫瘍(肺がん、縦隔腫瘍、胸膜悪性中皮腫など)、胸膜疾患、縦隔疾患などに対し最先端の診断をおこなっています。同疾患における急性期の治療から慢性期の管理まで対応しています。
当科が担当する主な検査は、気管支鏡、局所麻酔下胸腔鏡、精密呼吸機能、右心カテーテルです。気管支鏡検査による診断では超音波気管支鏡もしくはCTガイド下気管支鏡を用い、末梢早期肺癌の診断を行っています。また診断目的のみでなく、気道のステント挿入、レーザー等を用いた焼灼治療あるいはスネア治療といった低侵襲的な治療にも積極的に取り組んでいます。局所麻酔下胸腔鏡検査を胸水の鑑別診断、悪性中皮腫の診断に用いています。精密呼吸機能検査は気管支喘息やCOPDなどの気道疾患の診断や多くの呼吸器疾患の重症度判定に用います。右心カテーテル検査は肺高血圧症の診断に必須であり、血管造影室にて定期運用しています。
ARDS、COPDや間質性肺炎の急性増悪、気管支喘息重積発作あるいは高地肺水腫といった重症急性疾患に対し、24時間の受入れ体制を構築し迅速に対応しています。近年多方面で注目を集めている睡眠時無呼吸症候群においても県下有数の診療実績があります。毎週火曜日に無呼吸専門外来を開設し、短期入院での診断と治療導入を行っています。肺癌においては、近年急速に治療薬の開発が進んでいますが、標準治療に加え、多施設共同研究にも参加しています。また積極的に通院による外来化学療法を行っています。予防医学の観点から、多くの呼吸器疾患に関連する禁煙治療にも積極的に取り組んでおり、毎週水曜日に禁煙外来を開設しています。また、当科の特色として登山者検診外来を開設し、登山に伴うリスク軽減のためのアドバイスを行っています。
当科で扱う主な疾患とその内容
呼吸器疾患
- COPD(慢性閉塞性肺疾患)の診断と治療
- 気胸に対する内科的治療
- 間質性肺疾患の診断と治療
- 急性呼吸不全・急性呼吸窮迫症候群(ARDS)に対する治療
- 慢性呼吸不全の包括的な診療
- 肺高血圧症に対する右心カテーテル検査による診断と治療
- 睡眠時無呼吸症候群の診断と治療
- 人工呼吸を用いた呼吸療法
- 肺移植適応患者の内科的管理
- 高山病・高地肺水腫の診断と治療
- リンパ脈管筋腫症(LAM)の診断と治療
- 肺癌や縦隔の悪性疾患に対する集学的治療
- 胸膜疾患に対する局所麻酔下胸腔鏡検査による診断と治療
- 気管・気管支狭窄に対するステント術およびスネア切除術
- 末梢の腫瘤性病変に対するCTガイド下経気管支鏡的診断
- 禁煙治療
感染症
- 呼吸器感染症の診断と治療
- 非結核性抗酸菌症の診断と治療
- HIV感染症(エイズ)の診断と治療
- 日和見感染症の診断と治療
アレルギー
- 気管支喘息の診断と治療
- 咳喘息、アスピリン喘息、運動誘発喘息などの喘息関連疾患
- 薬剤性肺障害の診断と治療
- 過敏性肺炎の診断と治療
- 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(Churg-Straus症候群)および多発血管炎性肉芽腫症(Wegener肉芽腫症)の診断と治療
- IgG4関連呼吸器疾患の診断と治療
受診される皆様へ
診療日および外来担当医、専門外来などにつきましては、外来診療案内をご覧ください。新規の患者さんは午前11時30分までに来院してください。原則として主治医(かかりつけ医)からの紹介状を持参してください。
再診は予約制になっております。
外来の電話番号
0263-37-2768 (直通)です。
受診や予約に関するお問い合わせは、平日の午後3時から午後5時の間にお願いします。