教授から学生・研修医の皆様へ

信州大学医学部 内科学第一教室 教授 花岡 正幸
信州大学医学部 内科学第一教室
教授 花岡 正幸

信州大学医学部内科学第一教室は、附属病院診療科としては呼吸器、感染症、アレルギーを担当しています。高齢化社会を迎え、呼吸器疾患や感染症疾患は増加の一途を辿り、2020年には世界の10大死因のうち5つを占めると予想されています(COPD、肺炎、肺癌、結核、HIV感染症)。また、気管支喘息を初めとしたアレルギー疾患も経年的に増加傾向にあります。内科領域のなかでもこれら分野の重要性は増しており、専門医の需要は高まるばかりです。

私の専門は呼吸器内科ですが、呼吸器を選択した最大の理由は“奥の深さ”です。私は冗談半分に、「呼吸器はするめ烏賊」と話しますが、噛めば噛むほど味が出る領域です。腫瘍、感染症、アレルギーを含め、疾患はバラエティーに富んでおり、かつ急性期の呼吸管理から慢性期の在宅医療まで対応しなくてはならず、幅広い知識と技能が要求されます。

呼吸器は医療面接や身体診察が非常に重要な分野であり、“総合診療”に限りなく近い面があります。あまり派手さはありませんが、内科診療の醍醐味を味わうことができます。さらに、確定診断には画像検査や呼吸機能、気管支鏡などあらゆるツールを駆使しなくてはならず、これら検査に精通する必要もあります。治療に関しては、近年の新薬の登場や新規治療法の開発により選択肢が増え、治癒やコントロールが可能な疾患が増えてきました。例えば、重症の気管支喘息を気管支鏡で治療する時代が来ています(気管支サーモプラスティ)。私は、このような呼吸器、そして感染症、アレルギーの“面白さ”を、是非学んでもらいたいと思います。

現在の医局は活気に溢れ、協調性を保ちながらも互いが切磋琢磨しています。他大学出身の先生が多いのも当科の特徴です。さあ、私たちと一緒に勉強しませんか。