第58回日本呼吸器学会学術講演会に参加しました

4月27日~29日に大阪国際会議場(リーガロイヤルホテル)で開催された第58回日本呼吸器学会学術講演会に参加しました。
27日(金)にポスター発表をさせていただき、テーマは当科の北口良晃先生、安尾将法先生方にご指導いただいた「SU5416/低酸素曝露による第3群肺高血圧症ラットモデルの確立」でした。発表時は「飼育期間はどのように決めたのか」, 「肺動脈圧の測定方法はどうしているか」といった質問をいただき、ポスター閲覧時間中も遠方から来られた先生方よりお声をかけていただくことができ参考になりました。

肺循環をテーマに発表されている他の各医療機関の先生方の発表も拝聴することができ、基礎研究に努力、ご苦労をされている先生方が多くおられることに勇気づけられ、今後の研究に活かせる良い機会をいただきました。28日(土)のシンポジウム、その後の肺循環学術部会では、花岡正幸教授が、本年フランス(ニース)で開催された6thWSPHの結果からみた第3群肺高血圧症について定義・治療方針などの変更点について発表されました。イブニングセミナーでは、千葉大学先端肺高血圧症医療学寄附講座 田邉信宏先生の「高齢者肺動脈性肺高血圧症の治療」を拝聴しました。肺動脈性肺高血圧患者の高齢化、肺血管拡張薬を使用するにあたって注意すべきポイントなどをわかりやすく解説いただき、大変参考になりました。

4月29日(日)午前は、見直される身体所見の有用性に参加し、聴診の歴史・基本・聴診の教育方法等について勉強でき参考になりました。午後のシンポジウムでは、COPDガイドライン改訂と今後の行方を拝聴しました。定義の変更(文章から「炎症性」が削除、「正常に復すことのない」が削除、「通常は進行性」が削除された理由など)や、管理目標、治療方針についての変更点の確認、変更となった理由等を拝聴でき、参考になりました。

17日(金)夜は第一内科学教室懇親会がリーガロイヤルホテル内の割烹で催され、花岡教授、小林俊夫先生、在局医局員が参加し楽しいひと時を過ごしました。

和田 洋典

学会資料

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