学会参加記

正村先生と一緒に同行させて頂き、シンガポール国際展示場で開催されたAPSR2023に参加させていただきました。
初めての国際学会の参加で緊張しましたが、規模が大きく、自分の興味のあるジャンルを自由に参加するスタイルで間質性肺炎、過敏性肺臓炎、薬剤性肺障害、肺高血圧、COPDのセッションやポスター発表などに参加させていただきました。正村先生がわからないところを所々教えてくださり、楽しく学ぶことができました。

間質性肺炎では症例を提示され、どのようにアプローチしていくかdisscusionされました。ILDの内訳が国毎異なりインドは37.3%サルコイドーシス、シンガポールは52%が膠原病関連とのことでした。鑑別や画像の特徴なども勉強になりました。
過敏性肺臓炎は夏に多い鳥関連から冬に増悪しバスタブに起因する肺臓炎が判明した症例提示などされ、さまざまな原因抗原があることを学びました。
COPDでは炎症、免疫反応などより深い理解をするために基盤となる分子生物学を勉強する必要があると感じました。

ポスター発表では正村先生が素晴らしい発表をされ、海外の先生方からの質問も盛り上がっていました。体調を崩されていたことを感じさせない堂々とした発表をされており、とても感心しました。

ポスターは各国毎、医療状況が異なるので、様々な特色があり、工夫をされていて、知見が広がりました。印象に残ったのは耳鼻科領域で使用されるMicro debriderを使用し、気管異物を切除したり、クライオバイオプシーをEBUS-TBNAに利用したり、日本ではなかなか行われない方法を用いた報告もありました。

シンガポールは暑くて、最初慣れるのに苦労しましたがとても楽しい思い出になりました。自分も国際学会で発表できるように日常診療から探求心を持って努めて参りたいと感じました。
このような機会を頂きましてとても感謝しております。花岡先生、医局の先生方や岡田さんに感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

矢﨑 達也

 

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