音楽遍歴

昨年度の本コラムでは「読書」について書いたので、今年度はもう一つのインドア趣味である音楽鑑賞について書いてみようと思います。なお内容についてはすべて私見ですので、異論がある方は直接連絡をください。音楽談義で盛り上がることができれば幸いです。

【J-POP】

大学生の頃はオリコンチャート上位のJ-POPヒット曲をレンタルし、テープにダビングしてオリジナルのヒット曲アルバムを作成していました。現在の音楽を聞くスタイルとしては、iTunes storeなど配信サービスからの購入、Spotify など定額配信サービス、さらにはYou Tubeなどの動画配信サイトから無料視聴とインターネット環境を利用したものが主流かと思います。もちろん当時(1990年代)はこのようなサービスは未発達ですので、CDの売り上げが非常に多い時代でした。今年は令和元年と言うこともあって平成のヒット曲を振り返るというテレビ番組も数多く放送され、小室ファミリーなどなつかしく当時を思い出していました。

【洋楽ロック】

その後はテレビでのタイアップからイギリスのロックバンドQUEENに興味を持ち、そこから70年代を中心としたハードロック、ヘビーメタルバンド(AC/DC、Dio、LED ZEPPELINなど)、変拍子や1曲30分の大作などが特徴的なプログレ(King Crimson、Pink Floydなど)に派生しました。これらを聞いていくとオリジナルのロックに興味を持ち、Beatlesを聞きました。
Beatlesに関しては前期、中期、後期と好みが分かれることところですが、わたしのおすすめアルバムは中期の「Rubber Soul」です。前期の特徴であるコーラスなどのグループとしての一体感と、後期の特徴である個性の主張がバランスよく、特に「In My Life」はBeatles最高の1曲だと思います。さらにその源流となる60年代のロックンロール(Chuck BerryやBuddy Holly)とさかのぼってみたり、80-90年代以降のロックとしてMetallicaやU2、Red Hot Chili Peppers、Radioheadなど聞いたりしました。

【ジャズ】

某研修医に勧められ10数年前より聞き始めました。ジャズの歴史にはあまり詳しくなく、名盤と評価が高いアルバムを手当たり次第聴いており、Sonny Rollinsの「Saxophone Colossus」、Oscar Petersonの「We Get Requests」や「The Way I Really Play」、Bill Evansの「Portrait in Jazz」や「Waltz for Debby」などは一般にイメージされるジャズっぽいジャズであり、非常に聞きやすいアルバムだと思います。またジャズを語る上では欠かせないMiles Davisですが、シンセサイザーなどを導入しエレクトリックマイルスと呼ばれる時期の名盤「Bitches Brew」や、モードジャズの「Kind of Blue」などもたしかに良いのですが、個人的には世間一般の評価が高くない遺作「Doo-Bap」も好きなアルバムの一つです。このアルバムはヒップホップのマイルス的解釈といった感じの作品であり、ヒップホップとジャズが見事に融合しています。

【R&B】

ロックやヒップホップといったポピュラーミュージックの源流は黒人音楽になりますが、西洋人でもロックやヒップホップで活躍できることをElvis PresleyやEminemが証明しました。しかしリズム&ブルース(R&B)は今のところ黒人の独壇場だと思います。Ray Charles、Marvin Gay、Boyz II Men、Prince、RhiannaなどがMy favoriteです。

【再び邦楽へ】

最近の日本はヒット曲がないといわれます。確かに1990年代のように何百万枚もCDが売れることはありませんが、それでも良いアーティストはたくさんいます。
1970年代から活躍する山下達郎、昔から好きで再結成したときは大感激したUNICORN、来年の東京オリンピックの演出も行う椎名林檎、歌詞やデスボイスで好き嫌いが分かれてしまうマキシマムザホルモン、今年3月の事件は残念だった電気グルーヴなどよく聞いています。

【次回予告】

今年度は幸運なことに山下達郎、UNICORNのライブに参戦することができ、来年にはさいたまスーパーアリーナでのQUEENのライブに参戦予定です。
次回の私のコラムではこれらライブの様子を報告いたします。

牛木淳人

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