みどりの季節

5月も下旬になりました。朝晩はまだ冷え込んで毛布がしまえていませんが(そして、まだスタッドレスタイヤを履き替えていません…今年も…)、日中は日差しが強く照り付けて初夏の景色となってきました。
信州大学キャンパス内はたくさん植栽がされていますが、遅めの桜が散ったと思ったら、一斉に緑が芽吹いてきました。
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ドウダンツツジ 枝ぶりがとてもきれい。

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中庭「mPATIO」 初代医学部長の竹内松次郎先生の銅像があります
(保育園の園児たちには、「おじいちゃん広場」と呼ばれて愛されています 笑)
ケヤキの梢が、5階建ての建物の屋上に届きそうです。

キャンパス内が緑でいっぱいになり、医局会で学校登山の付き添い医師の話題がでると、初夏になったなぁ~と思います。
(学校登山の付き添いは入局した年に1回行っただけですが、楽しかったです。山ガイドさんたちが頼もしすぎる…!)

呼吸器領域においては職業と関連した疾患が少なくないため、初診の患者さんからお仕事の内容を伺うのは問診上大切なポイントです。プライベートなことですが、気管支も肺も環境と直接交通のある臓器なので、どのようなものが含まれている空気を吸ってきたのかが、診療上必要な情報なのです。いろいろな職業の方がいて、中には情熱的にお仕事について教えてくださる方もいて、知らない世界を垣間見せていただく楽しい時間です。
畑仕事(専業農家だったり、家庭菜園だったり…)をされている方も多く、信州生活歴11年目にして、栽培しているものによって多忙な時期をなんとなく想像できるようになってきました。このみどりの季節は、田植えが終わってほっと一息ですが、野菜や果樹など毎日休みなく面倒をみないといけなくなる時期ですよね(冬も何かしら働いていらっしゃるけれど…)。
『暖かくなって慢性の呼吸器疾患の調子が良い』と笑顔を見せてくださる患者さんたちに嬉しくなりながらも、「吸入薬、夜なら忘れず吸えますか?」「(畑に出てるから)昼の薬は忘れちゃっても、朝と晩のこの薬は必ず飲んでください」「どんどん動くと息が切れるから、できれば椅子に座ってやる作業担当とかになれませんか?接ぎ木とか?」等、つい念を押してしまう私です。(畑の作業内容が、名称だけだとよくわからないことも多くて、患者さんたちにいちいち教えていただいています。「てきか」って何の作業か、数年わかりませんでした。笑)

「必殺・枯らし屋」で、観葉植物すらうまく育てられない私ですが(水耕栽培のアボカド、伸びすぎたのを土に移植せず放置してたら、1本枯れちゃいました…)、老後は自分ちの夏野菜くらい育ててみたいな~。

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ゴールデンウイークに話題となったレア気象現象、環水平アーク。写真、これだけしかとってなかった。電線とばっちりかぶっちゃってますね。

小沢陽子

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