2017年度医局旅行

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11月11、12日に長良川方面へ行ってきました。
研修医の先生も2人参加してくれました。私は幹事でしたが、当日の成り行きについて全く考えていなかったため、バスの中は、小林信光先生がずっと司会や、お菓子の配布・ゴミの収集をしてくれました。幹事なのに何もしないのは私の常套手段です。
今年の参加者は人数少なめでしたが、やはり長時間を共にしているといろいろな話が飛び交いました。私は酒を飲むことは好きではないのですが、酒を飲んでいる先生方からぽつりぽつりと本音が出て面白かったです。内容は秘密です。
夕食のときに一人一言ずつ話をしてもらいました。私は何を話してよいかわからず、取り留めもない話をしてしまいましたが、医局旅行の直前に、お昼を新しくできたイオンで食べてきた話をしました。その後もイオンについての思い出などを語る先生が多かったです。今年の松本市の流行語大賞はイオンでしょうね。
我々の泊まったのは、夕方夜景の綺麗な川沿いのホテルでした。ホテルの窓からは、近くのそこそこ高い山の頂上に、煌々とライトアップされた岐阜城が見えました。
朝の風景は夜と打って変わって殺風景でしたが、そういう鄙びたところがまたよかったです。すでに鵜飼の時期は終わっていたのですが、名前のついた鵜飼の船が、川の脇の水たまりのような窪地に並んでいました。川岸を見ながら、朝ごはんは、一緒に来てくれた研修医と食べました。やっぱり研修医の活力のある雰囲気はいいなあと思いました。我々がのんびりと朝ごはんを食べている間、木本先生は、とっくに朝ごはんを食べ終えて、岐阜城まで登っていたようです。彼らしいです。

帰りはアサヒビール工場に立ち寄りました。工場見学では、見学前から酒に酔った集団に混じりながら工程を進んで行きました。やじを飛ばすおじさんたちを軽くかわしながら、お姉さんは司会を続けていきました。せっかく頑張ってくれているので、一生懸命レクチャーを聴きました。仕込みの工程では、水、ホップ、麦芽から麦汁が作られます。黒ビールが黒いのは、麦芽を焙煎するからだと知りました。これにビール酵母が加わると、発酵が始まり、炭酸ガスとアルコールが作られます。ビールの味を決めるのはビール酵母だそうです。それなのに、次の濾過の工程で、ビール酵母は取り除かれてしまうのです。戦いで活躍したのに最後は殺されてしまう悲劇のヒーローを見ているようで、切なくなりませんか。見学が終わると皆様お待ちかねの試飲でしたが、バスの中のお菓子やら前日の夕飯やらで、私はお腹がいっぱいでビールを飲むことができませんでした。でも、その代わり飲んだりんごジュースがやたらと美味しかったです。花岡先生と山本先生は、ものすごい速さでビールを飲んでいました。
最後に、ひつまぶしのお店に行きました。我々のバスはとても大きなアルピコバスでしたが、駐車場もない小さな間口の店の前に我々を下ろすと、さっさとどこかへ行ってしまいました。みんなお腹いっぱいのはずなのに、黙々と食べて、予定よりずっと早く店を出ることになりました。実際、そのお店のひつまぶしは甘くてこってりしていて、ノリとかネギとかの薬味が絶妙で、ものすごく美味しかったです。迎えのバスを待つ間、隣りのお菓子屋さんに立ち寄りました。もうこれ以上食べられないはずなのに、曽根原先生は気前よくシュークリームを10個も買ってみんなに配っていました。私はさすがに食べられなくて、医局棟にいた別の科のお友達にあげてしまいました。ごめん。
夕方医局旅行から帰ってくると、誰に指示されるともなく、みんな黙って白衣に着替えて病棟に上っていきました。これが第一内科なんです。

加藤あかね

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