第4回アジア・太平洋登山医学会/第37回日本登山医学会を開催しました③

2017年6月3日(土)~6月4日(土)に長野県松本市のキッセイ文化ホールで、当教室教授の花岡正幸が会長となり第4回アジア・太平洋登山医学会/第37回日本登山医学会を開催しました。

一般演題は英語演題55題、日本語演題43題でした。当教室の木野田先生が英語口演でチベットのシェルパ属の高地適応に関連した遺伝子多型の検討を発表しました。会場からの質問も多く、この領域への関心の高さがうかがえました。

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また信州大学医学部山岳部の千村淳君が高地環境における呼吸機能の変化について発表してくれました。高地における呼吸機能の変化についてはまだまだ分かっていないことが多く、今後の研究の発展が期待されます。

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6月4日午後には「女性と登山」をテーマに市民公開講座が行われました。演者はフォトグラファーの小松由佳様、日本山岳ガイド協会の高木律子様、南信州山岳ガイド協会の小川さゆり様、長野県佐久市立国保浅間総合病院の高濱充貴様の4名でした。皆様が登山をはじめる契機や、自分にとっての登山などを講演いただいた後、会場の聴講者を含めてのパネルディスカッションが行われました。女性と登山がテーマでしたので、女性ならではの登山に関する質問も数多く聴講者からありましたが、4名とも豊富な登山歴の方々ですので登山一般に関する質問も多くありました。一般の方は約90名の方がご参加いただきました。

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学術集会には国内外の医師、研究者、山岳関係者など約300名が参加し、大盛況の内に終わることができました。これもひとえに本学術集会に協力いただいたすべての方々のおかげです。末筆ながらここに深謝いたします。

牛木 淳人

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