第139回日本内科学会信越地方会などを開催しました
平成28年10月22日に第139回日本内科学会信越地方会、専門医部会生涯教育セミナー、10月23日に第55回信越支部生涯教育講演会を当教室の花岡正幸教授が会長となり開催いたしました。
地方会は321名の参加があり、各内科領域で様々な症例報告がありました。自分の専門領域以外の症例報告を聞くことが最近少なくなっており、新鮮な気持ちで発表を聞くと同時に、呼吸器領域以外の分野でも自分が学生時代に勉強した知識とは異なる知見も多く、知識の更新の必要性を痛感しました。特別講演では信州大学救急集中医療医学教室の今村浩先生が、「内科医のための救急医療」と題した講演を行ってくださいました。救急搬送される症例は外傷などの外科的疾患が減少してきているが、高齢化社会かを反映して内科疾患が増加してきています。内科的知識は救急の場でも必要ですが、内科学とは少し異なる診療アプローチが必要であることを勉強いたしました。
また専門医部会教育セミナーでは当教室の山本洋准教授の司会のもと、「血清IgG4高値で多彩な脳神経症状を呈した1例」と題したCPCが行われました。当院脳神経内科、リウマチ・膠原病内科江澤直樹先生に症例を提示いただき、画像の解説を当院放射線科川上聡先生が、検査データのRCPCを当院臨床検査部本田孝行先生が解説してくださいました。最後に当院臨床検査部の上原剛先生による病理の解説が行われました。
生涯教育講演会では当院信州がんセンター間宮敬子先生による「内科医に必要な緩和医療」、聖路加国際病院岡田正人先生による「膠原病診療のコツ」、順天堂大学小松則夫先生による「骨髄増殖性腫瘍:最近の知見」、和歌山県立医科大学山本信之先生による「最新の肺がん治療」、岩手医科大学森野貞浩先生による「循環器最新医療の動向:TAVIをはじめとするストラクチャー・インターベンション」の5演題の講演がありました。いずれの先生もその領域に精通された先生ですが、非専門医でもわかりやすく講演くださいました。生涯教育講演会の参加者は98名とこちらも盛況な会でした。
※教室員もスタッフとして受付などを行いました。
牛木 淳人