日本病態生理学学会
去る8月5~7日に金沢医科大学にて開催された第26回日本病態生理学会大会にスタッフとして参加させていただいたので、ご報告させていただきます。
自分は大学院生であり、テーマである肺高血圧ラットモデルの実験手ほどきのため以前に教室を見学させていただきお世話になっている金沢医科大学医学部生理学Ⅱ教授 芝本利重先生に学会へお誘いいただきました。北陸での開催が今回初めてと伺いました。
発表内容は学生に至るまで非常にレベルが高く、驚いたのは演者が発表中に質問が始まり、喧々諤々と実験方法等について議論が度々始まるところでした。議論を通して若い先生・学生を育てようという熱意に溢れていました。これまで生理学的に物事を解釈説明しようという発想がなかったなと反省しました。
会場設営、PC受付、ランチョンセミナーのお弁当の準備等させていただき、業務の間を縫って会場で各発表を拝聴させていただきました。特に大会1日目は金沢医科大学水野史朗先生の「肺高血圧ラットモデルにおける血中バイオマーカー」についてのサテライトセミナーがあり、自身の大学院研究のテーマである肺高血圧ラットモデル作製にあたり、大変参考になりました。
あまり学会のスタッフとして働いた経験がなく、受付でもあたふたとし参加された先生方にご迷惑をおかけしたかもしれませんでした。(知ったふりをしながら地図をちら見し会場案内などをしました。大概大丈夫でした。)
大会2日目、当科花岡正幸教授が特別講演のためおいでになられた頃には、何とか学会スタッフとして現場になじんでいたかと思います。
自分が過去に学会発表したときも、裏では各大学スタッフの方々がスライドがきちんと移るのか、動画がフリーズしたら、そもそも動作確認したっけ?等ハラハラさせていたのかもしれないと、過去を反省致しました。受付、記帳、PC受付、受け付けたスライドを会場まで運ぶ係など、普段学会に参加する側であるときは気づかない苦労が数々あることに気がつきました。
大会3日目は電車の都合あり終了前に失礼させていただきましたが、普段お話する機会がない他大学の獣医学部、生理学の先生方とお話でき、得難い経験をさせていただいたと感謝しております。
大会期間中好天に恵まれ、金沢医科大学医学教育棟からみえる海はとてもきれいでした。金沢駅から金沢医科大学に至るに内灘駅まで鉄道を使用し、内灘駅からはバスを利用しました。車窓からの風景はすさんだ心が癒される感じがあり、鉄道もいいものだと思いました。
和田 洋典