手足口病の襲来
手足口病の襲来
2016年8月1日
7月下旬、日本では「ポケモンGO」が流行し、松本市でもスマートフォンをみながら歩いては立ち止まる人を見かけます。流行に疎い我が家では、この流行には乗れませんでした。一方、夏に多い感染症のニュースも見かけるようになり、我が家はこちらの流行を先取る形になりました。
それは突然の事でした。子供が2週間前に熱を伴う風邪をひいていました。高熱はあるものの食欲はあり、なんとか数日で解熱し、元気になりほっとしたのも束の間、数日たったところでした。朝、いつも喜んで食べるトマトを口に入れるものの、泣きながら出すのです。トマトが嫌いになったのかと心配しましたが、他の食べ物も同様でした。機嫌が悪いだけかと思っていましたが、昼頃微熱を生じて帰宅し、医療機関を受診しました。夏風邪とのことでした。
元気はある、水分も少し嫌がるが必要量は取れる、食事も痛そうだがお腹が減るので少しずつ食べている。そのため対処療法しかない状況でした。口の中には水疱があり、流行状況からはじめはヘルパンギーナかもしれないと考えていましたが、次第に足底部、大腿部内側に発疹を認め、手足口病であることが分かりました。発症の仕方、臨床症状共に非常に教科書的でした。数日で改善し、トマトも沢山食べています。幸い二次感染も起こさず終息しました。ご迷惑をおかけした先生、スタッフの方々、ありがとうございました。
立石 一成