呼吸器内科をアドクリで回って

私は以前から間質性肺炎の分野に興味があって呼吸器内科のアドクリを希望しました。アドクリではポリクリと違い患者さんを2人受け持ちさせていただきました。最初は2症例をしっかり見て、プレゼンを準備するのは大変だなと思っていましたが、将来医師になったときはより多くの患者さんを受け持つことになるわけですし、患者さんの治療や診断も自分で考えなければならないと考えると、今からしっかり複数の患者さんのことを把握することは将来いい医師になるために十分必要なことと考えると励みになりました。この点はポリクリとは違う魅力ではないかと思います。また、ポリクリとは違いスケジュールの自由度が大きいこともアドクリの魅力だと思います。やる気次第でいくらでも充実した実習にできると思います。せっかくアドクリで選択しているので、ポリクリで学べなかったことを学ぶべきだと思いました。そのため指導医の先生とは別のグループの研修医の先生にたくさんの患者さんの聴診をさせていただきました。教科書で学ぶ知識ではなく実際の患者さんから学ばせていただく機会というのは非常に大事です。また、個人情報の観点から詳しくはここにかけませんが、自分の担当患者さんのステロイド治療についてもしっかり学べたと思います。また、この患者さんは自分が学びたいと思った疾患の症例だったので一番印象に残っている症例でした。

呼吸器内科は全員が熱心な先生なので、質問すればいろいろの議論ができますし、やる気次第で充実した実習ができると思います。また、教科書には書いていない知識を学べるかであると思います。今この私が書いている文を読んでいる下級生でたくさん学びたいという方は是非呼吸器内科で実習することをお勧めしたいです。国家試験の勉強も非常に大事なことですが、教科書的な知識だけでは将来いい医師にはなれないと思います。教科書以外の知識を得られるのがアドクリであると思います。これは私の考えですが、私は技術、知識、人間性三つを備えもった医師になりたいと思っています。だから、今回患者さん長い間診察させていただいたのは貴重な経験でした。

最後に毎週回診やカンファレンスで私の拙い発表を聞いてくだり、いろいろ教えてくださった呼吸器内科の先生方、外来や病棟で診察させていただいた多くの患者さんに感謝の言葉を記したいと思います。

信州大学医学部医学科 6年 高橋 翔;神奈川県出身

市山崇史

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