Adhiyoga Santosa君の研修を終えて

Adhiyoga Santosa君はインドネシア、バリから来た短期留学生です。7月21日から31日まで当科にて研修を行いました。ここでは親しみを込めてアディー君と表記させていただいます(実際そのように呼んでいました)。

今回私北口が研修のスケジュール管理を担当させていただきました。私にとって初めてでしたので大変不安でしたが、医局員の皆様の多大なるご協力の下、大変楽しい2週間を過ごすことができました。ここで改めて皆様にお礼申し上げたいと思います。

アディー君は、英語はもちろんのこと日本語も堪能でコミュニケーションに困ることは全くありませんでした。お互いnative speakerではないこともあり英語は非常に明瞭でわかりやすく、私の怪しい英語もある程度理解していただけたようでした。前半の1週間はなるべく英語で話をしましたが、アディー君は日本語を使いたがっていると感じましたので後半の1週間はほぼ日本語で話をしていました。正直なところ大変助かりました。

性格的に非常に明るく好奇心旺盛で、常に質問攻めでした。時間を持てあますことが全くありませんでした。また非常に謙虚で日本人的な心を持っていました。他の診療科で留学生全員を対象にする講義があり当科で研修できない日があったのですが、「皆様に対して失礼にならないですか」と質問されたりしました。コミュニケーション能力が高く、かつ周りを気遣う細やかさがありました。

7月21日当科のサマーパーティーがありました。皆の前での挨拶も完璧にこなしていました。食べ物については「(インドネシアの)バリは国際的だからいろいろな店があり何でも食べます」と言っていましたが、食べっぷりを見ているとどうやら生魚、日本食は苦手な様子でした。帰りにアディー君からリクエストがあり四柱神社、縄手通りに寄りました。安尾将法先生に参拝の仕方をレクチャーしていただき大変満足そうでした。

7月29日アディー君、小林信光先生、市山崇史先生、研修医の先生2人、私北口の合計6人で焼き肉を食べに行きました。何を食べるか決める時に日本食、やきとり、焼き肉を提示したのですが、「ミートが良い。日本食のレストランならバリにもあります」とのことでした。焼き肉は大変気に入ってくれたようで、あるいは元々肉食なのかも知れませんが、良い食べっぷりでした。ただし「レバーはちょっと苦い」と言っていました。お酒もある程度飲めるようでした。「日本人はよくお酒を飲みますね」と言っていましたが「私(北口)は全くお酒が飲めない」と言うと少し驚いていました。

7月31日に無事研修が終わりその翌日には帰国されました。帰国後丁寧なメールをいただきました。「入院患者に優しく上手に説明をしている姿を見てすごいと思った。私もできるようになりたい。」と書かれていました。きっとアディー君は良い医師になれると思いますし、今回の経験が少しでも役に立てばうれしいです。また異文化に触れるというのはお互いにとって良い経験になることを再認識しました。また国際学会等でお会いできればと思っています。

北口 良晃

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