ATS2015に行ってきました

統括医長の安尾です。5月15日~20日、米国コロラド州デンバーで開催されたATS(American Thoracic Society) International Conferenceにて研究発表をしてまいりました。
統括医長になってからというもの、医局公務に割く時間が大変多くなり、なかなか自分の時間(=研究に費やす時間)が取れないのですが、何とかこれまでの成果を報告できました。私自身は動物を使用した肺気腫に関する基礎研究を、また当科後期研修医である小松雅宙先生に当科における気管支鏡診療の一端(超音波内視鏡診断)を発表してもらいました。今回当科からの参加は5名、保健学科から2名と信州大学としては7名での参加でした。国際学会の良いところは若手の先生方ならば、国際学会そのものの雰囲気を感じられる事、英語が大切であると実感できること、参加している他大学の先生方含め、学会に積極的に参加していることがわかること、発表のない時には海外の景勝地などもまわれて、楽しいこともあること。などがわかってもらえることだと思います。当科では今後の研究活動のモチベーション向上につながってもらえればと考え、若手の先生にできるだけ一度国際学会に参加していただき、このような点を感じてもらうようにしています。私のような海外留学経験のあるものにとっては国際学会に参加することで、かつての留学先のボスや仲間に会えることもまた一つの楽しみです。今回も私の留学時のボスであるNorbert Voelkel先生から招待され(Voelkel先生の自宅はデンバーにあるのです)、夕食を御馳走になりながら、留学時代の日本人、外国人の先生方と歓談することができました。あいにく天候は不順でしたが、日本ではなかなか見られない赤い大きな岩のあるGarden of the Godsを観光したり(写真)、皆の発表が終わった帰国前日夜にはメジャーリーグ観戦もできました。また発表の際には自分の研究に興味を持って下さった海外の先生から名刺を渡されました。このようにして、また将来の国際学会発表に向けてのモチベーションを高めることができました。この記事を見てくれた、当科に興味をお持ちの研修医の先生方、当科スタッフと一緒に国際学会に行きましょう!

信州大学内科学第一教室 統括医長 安尾 将法

市山崇史

Garden of the Godの沢山ある岩山の内の一つ。
Kissing Camelsと言う名前がついています。確かに2頭のラクダがキスをしているように見えます。日本でもそうですが、アメリカでもこのような大きな岩山などのそれぞれに個性的な名前が付けられており、その解説本みたいなものも売られています。これを見たときは晴れ間が見えていたのですがその日はデンバーは雨、当地もこの前後は曇り時々雨で、傘を差しながらの観光でした。

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