呼吸器内科で初期研修をまわって

正直、研修が始まる前は、大学病院の研修は、ポリクリの延長ぐらいのものだろうと予想していました。しかし、研修が始まって早一ヶ月、予想は見事に裏切られました(いい方に)。

大学病院であってもやらせてもらえる内容はかなり多岐にわたり、常時6~8人程度の受け持ち患者さんを通して、身体診察、単純写真読影、CT読影、治療学が勉強できます。手技では胸腔穿刺、胸腔ドレナージなどをやらせ頂きました。

経験症例は、一ヶ月の間でも、自然気胸、LAMに伴う続発性自然気胸、IPF、NSIP、COP、非小細胞性肺癌、転移性肺癌、カルチノイド腫瘍、MAC、膿胸、COPDの急性増悪、肺塞栓症、心不全等多岐にわたります。市中病院に比して肺炎や喘息は圧倒的に少ないと思いますが、特発性間質性肺炎、肺癌の化学療法は市中よりも多く勉強できるのではないでしょうか。また、呼吸器内科で見る肺癌患者さんは必然的にstage Ⅳの患者さんが大多数ですので、末期癌患者さんの苦痛に向き合う場面が多くなります。

呼吸器内科は何よりも多くの教育熱心な先生方がいらっしゃることが特徴です。このことは、信州大学在学、出身の方であればすぐご納得頂けることでしょう。呼吸器内科では毎日活発なカンファがなされており、自分の症例に関しても多くの先生に質問、ご指摘を頂き、一つ一つの症例をより深く勉強することができます。逆に、経験症例や知識面で疑問のある場合、指導医不在の時もすぐ近くにいる先生方に質問し指示を仰ぐことができます。受け持ち患者さんの急変時にも上級医、後期研修医の先生方がすぐに手を止めて駆けつてくださるので、日々頼もしく感じます。

以上呼吸器内科での研修をかなり散漫に述べましたが、指導医の他に類を見ない手厚さ、経験症例の濃さから、信州大学で初期研修を受ける際には第一内科を回ることを「是非」おすすめします。また、最後になりましたが、日々熱心に指導してくださる指導医の先生方、担当症例の相談にきちんと応えてくださり、急変時にはいつも手を貸してくださる先生方に厚く御礼申し上げます。

おすすめのテレビ番組 『マツコ有吉の怒り新党』マツコデラックスさんと有吉さんの絡みが非常に面白いです。

信州大学卒 半田 秀雄

市山崇史

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