第114回日本内科学会講演会に参加してきました。

4月14日~16日に東京国際フォーラムで開催された第114回日本内科学会講演会に参加しました。14日のポスター発表で「当科におけるnivolumabによる治療成績」を発表してきました。「著効例に対して治療間隔を延ばしていく予定はあるかどうか」, 「当院でnivolumabの有害事象に対して対策チームが作られているか」といった質問がありました。まとめてみると臨床試験とほぼ同じ治療成績が得られており, 重篤な有害事象も少なかったという事がわかりました。治療をするだけではなく、治療成績をまとめていくことは重要な仕事だと改めて感じました。

メインホールでの講演会は、国立情報学研究所の新井 紀子先生の「人工知能が大学入試を突破する時代の人材育成」という演題を拝聴しました。「人工知能は東京大学に合格できるか」というプロジェクトで開発された人工知能のしくみや弱点について解説頂き、「高性能の検索システムにはなり得るが、最終段階の選択は人間がしないといけないため、医師と完全に同等な代替品になることは不可能なので、安心して下さい」というお話しでした。しかし、しっかりとした知識や経験に基づいた判断というものが人工知能とにないアドバンテージであり、これを磨き続けないと人工知能でも代用できるレベルの医師になり得るという事の裏返しでもあると思いました。非常に興味深いお話でした。

日本内科学会総会はこれまで参加する機会が無く、今回初の参加でした。勤務の関係で1日の参加になりましたが、非常に充実した1日でした。
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市山 崇史

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