APSR2016に参加して

今年は11月にタイでAPSRの開催があり、花岡先生、町田先生、生山先生、山中先生と一緒に参加させてもらいました。

13日の夕方からまず町田先生の発表があり、見学しました。内容は睡眠時無呼吸症候群の日中での評価方法でした。座長から、この方法では、BMIと相関があるのかということをはじめとして、いくつか質問がありました。
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今後の研究の糧になるものと思われました。発表後しばらくしてからポスターをはがしに行きましたが、なんとすでに剥がされており、見るも無惨に他のポスターと一緒にまるめられていました。ポスターは終わったらもって帰らずに捨ててしまう先生もいらっしゃるんでしょうか。
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その後、同時に始まった花岡先生のCTEPH(慢性肺血栓塞栓症からの肺高血圧症)の公演をききに行きました。花岡先生の肺高血圧の解説はいつもわかりやすく、聴講者も結構多いです。今回は、急性の血栓症からCTEPHに移行していくのか、否かといったことなどについてのお話でした。パキスタンの先生からの質問で、acuteの血栓症を発症した場合は2年間のフォローが必要という話だったが、リスクを減らすにはどんな方法があるのかというものがあり、抗凝固療法の検討などについての答えでした。いつも思いますが、アジアの先生のこの分野に対する食いつきがすごく、関心の高さが伺えました。
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翌14日には私の発表がありました。今回は、ご家庭の都合で学会に行かれないチョマ先生に代わって、高地肺水腫(HAPE)についての発表を行いました。こちらは、HAPEの電子顕微鏡での観察についてでした。座長の先生は、岡山大学の宮原教授と、タイの先生でした。宮原先生からは、IL-8などのサイトカインはどうだったのか、また、タイの先生からはこれはARDSとの区別はどうなのか、などの質問がありましたが、まごついている間に花岡先生が全部答えてくださいました。
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なお、この発表は最後の懇親会で、何かの賞をいただいたのですが、そのような通達は全くなかったため、バイキングのケーキを取りに行っており、何か自分の名前が呼ばれたらしいことで初めて気づきました。発表がよかったというよりは、チョマ先生の功績であったと思われます。

また、同日に、厚生連篠ノ井病院の松尾先生から、SASの発表がありました。SASの治療効果についての多数の症例での検討でした。こちらは中国の先生が、SASの治療時間はどれくらいなのかということに対し、前のめりに質問があり、その後も同様の質問がありましたが、松尾先生はいつもながらの冷静な対応をされていました。
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生山先生は自身の研究に関するようなポスターを一生懸命探していました。アジアの学会は、日本ではあまり見ないような感染症のポスターがたくさんあって面白いです。

企業ブースでは、美味しいスイーツを食べながら、山中先生はいろいろな器具を試していました。自分で体験してみるのも、患者さんの装着時の苦しさが体験できてよかったと思います。なお、彼女の感想は、肺が、広がっている感じ、とのことでした。
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学会の合間に観光もしましたが、そちらについては山中先生に原稿をゆずりたいと思います。

加藤あかね

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