信州の四季折々

私は、北アルプスの雪景色に魅了され信大医学部を受験しました。その後も信州への憧れのような気持ちは深まるばかりで、かれこれ15年以上住みついています。仕事柄あまり自由な時間はないのですが、それでも休日には、いろいろな観光地を巡ってきました。その中でお勧めの場所をいくつか紹介させて頂きます。

我が家の春は、千曲市あんずの里で行われる「あんずまつり」から始まります。傾斜地一面にあんずの花が咲き乱れ、見てまわるだけでも楽しいのですが、屋台も出ていたりして、ここでは毎年あんずワッフルを食べて、あんずジャムを買って帰るのがお決まりです。

あんずが終わると次は桜の季節になります。桜の名所はいくつかあります。高山村の集落に点在するしだれ桜や上田城址公園も良かったですが、一番好きなのは飯山市菜の花公園で行われる「菜の花まつり」で一緒に見られる桜です。一面に広がる黄色の菜の花絨毯の中に、薄ピンク色の桜の花が舞う様、遠くには残雪の山々、悠々と流れる千曲川、まさに心を奪われる美しさです。

6月はホタル。辰野ほたる祭りはあまりに有名ですが、子ども連れで夜に遠出するのは少し大変で、最近は近場でホタル鑑賞することが多いです。今年は「浅間温泉ほたる祭り」に行ってみました。祭りといってもそんなに人は居らず、屋台もなく、山あいの小川に20匹前後のホタルが静かに舞う姿が見られました。自宅から車で5分程、こんな近くにホタルがいるということに感動します。

信州の夏は涼しいイメージですが、平地ではやはり暑く、涼を求めて高地に出かけたくなります。お勧めは戸隠キャンプ場です。膝下くらいの浅瀬の清流が続き、泳ぐというよりジャバジャバと水遊びができます。幼稚園児たちを解き放っても安心して見ていられます。

秋はすぐに過ぎ去ってしまいますが、池田町大峰高原にある七色大カエデは一見の価値ありです。一本の大木なのですが、緑、黄色、橙、赤など様々な色合いで、圧倒されるような存在感、迫力があります。あとは「食欲の秋」、桃やブドウ、リンゴなど果物もとても美味しいです。

冬は、雪国信州ですから、スキー・スノーボードはもちろん言うことありませんが、温泉でゆっくり温まるのもなかなか良いです。渋温泉や野沢温泉など、宿泊して贅沢気分を味わうのも良し、外湯めぐりをしたり、温泉街を散策したり、足湯に浸かりながら温泉饅頭やミカンを食べるのもまた良しです。

一年を通して、信州は最高に楽しいです。まだまだ行ってみたい所もたくさんありますので、これからも子供たちの成長を見ながら信州を満喫していきたいと思います。

小坂 充

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